薬局で勧められることのあるジェネリック医薬品とは、後発医薬品を意味し、新薬と比べて安価になっています。
海外では主流になっているジェネリック医薬品ですが、日本においてもジェネリック医薬品を選ぶことが一般的になってきています。
ジェネリック医薬品とは
ジェネリック医薬品とは、新薬(先発医薬品)と比べて、効き目、安全性、有効成分、品質がほぼ同等であると厚生労働省の既定試験によって認可された後発医薬品のことです。
薬が販売されるまでには、長い期間と開発費用がかかっており、新薬の開発には数百億円から数千億円、開発期間は約10年から20年弱を要します。
このように開発された新薬ですが、特許期間が過ぎると、薬の製造、販売が他の製薬会社での製薬が許可されるのです。
ジェネリック医薬品は、新薬と同等の有効成分を使用して作られるため、開発費は約1億円程度、開発期間は3年から5年程度と大幅に費用削減ができるのです。
ジェネリック医薬品は医師の処方箋が必要
一般的に医薬品には、医師が処方する「医療用医薬品」と、処方箋がいらない薬局やドラッグストアで購入できる「一般用医薬品」に分かれています。
新薬とジェネリック医薬品は医療用医薬品になり、医師の処方箋が必要になります。ジェネリックを選択したい場合、調剤薬局で処方箋を提出する際にジェネリック希望の旨を伝えましょう。
調剤薬局によっては、ジェネリック希望登録がされていると毎回申告しなくても自動的にジェネリック医薬品を処方される場合があります。逆に新薬を希望する場合、その旨を伝えることで新薬に切り替えることができます。
尚、自分が普段服用する薬にジェネリック医薬品があるのかどうかは「日本ジェネリック製薬協会」のHPから確認することが可能です。
ジェネリック医薬品のメリット・デメリット
ジェネリック医薬品のメリット
ジェネリック医薬品は、新薬と比べて開発期間や費用を大幅に抑えて製薬しているため、低価格で提供されるというメリットがあります。新薬開発から長期間経ち新しい技術も生まれ、より飲みやすい形状や味、色、溶けやすさに改良されている場合があります。
高齢化と少子化が進む日本では、10年前に比べ国民医療費が20%以上も上昇しているという課題があり、私たちがジェネリック医薬品を選択することで、これを軽減できるという大きいメリットがあります。
ジェネリック医薬品のデメリット
一方、ジェネリック医薬品と聞くと「ジェネリックは効かないのでは?」「本当に安全なのか心配」という不安の声もまだまだあるようです。
しかし、ジェネリック医薬品は、厚生労働省の厳しい検査を受けて許可されたものしか販売されていません。但し、有効成分は同等であっても添加物に関しては、別の物を使用しても良いことになっています。
ジェネリックに関わらず医薬品は、副作用を起こす可能性がありますので不安や不明なことがあれば薬局の薬剤師に相談してみましょう。